February 15, 2004

岡田史子『ガラス玉』サンコミックス 1976年

表現主義(エクスプレッショニズム)マンガというものがあるとすれば、その先駆者はまちがいなく岡田史子嬢だと思っています。意味のないコマは一つもない。岡田さんの作品を評してある評論家はこう言いました。『COM』誌上に発表された作品はどれも、シンボリズムとリリシズムの塊。まんが表現の中に、意味をどれだけ詰め込めるか、そんなことを競っているんじゃないかと思ってしまうほど、作品には「意味」が溢れていました。ある時は「カリガリ博士」、ある時はカフカの「城」。岡田さんは、まんがで純文学(なつかしい!)とアートの両方をやり遂げたのです。
この作品集は買ってしばらくして売ってしまいました。どうしてそんなことをしたのかよくわかりません。とても後悔しました。後悔しつづけること20年、ようやく昨年web系の古本屋で買い戻すことができました。定価の10倍の値段がついていましたけどね。
ちなみに、一番好きな作品は、「ピグマリオン」。赤松愛(なつかしい!)似のアランを僕は密かに愛しています、今でも。
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岡田史子『ガラス玉』サンコミックス 1976年


cauliflower at 23:59│Comments(0)TrackBack(0)コミック 

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