April 12, 2004
『ドラキュラ』創刊号 新樹書房 1973年
じつは、『月下の一群』が創刊された経緯は、この季刊『ドラキュラ』が創刊と同時にあっけなく休刊になってしまったからです。つまり、『月下の一群』は『ドラキュラ』の文字どおりの復活劇だったのです。そもそも編集後記に「出来ることならば、これを読物(マガジン)とせず、闇一門の武芸帳として、腰にぶらさげ、照る日曇る日、「会」の血風をあおられんことを願います」と唐十郎が書いたからいけないんですよ。きっと読者は本気にしてしまって、もはや雑誌の時代ではないと、早とちりしてしまったに違いありません。
それはさておき、この表紙はどうですか。『月下の一群』とは比較にならない迫力でしょう。ファンならハハーンときますよね、そうです中村宏画伯のイラストレーションなんです。セーラー服と機関車、あまりにベタな取りあわせ。でも、好きですよ、僕は。コンテンツには、「特集 血をあびるダンディズム」とあり、足立正生の「最新約聖書 ネゲブ砂漠の神」、若松孝二の「カンコクれぽーと 日本流血列島の記」という連載、「東亜の快楽構造をめぐって 姫か少年か!?」唐十郎と沼正三による対談が掲載されています。また、赤瀬川源平と南伸宏の「充血鬼マラキュラ」という傑作も。30年もたったので、そろそろ棺桶から三度目の復活をなさってもいいんではないでしょうか。

『ドラキュラ』創刊号 新樹書房 1973年
それはさておき、この表紙はどうですか。『月下の一群』とは比較にならない迫力でしょう。ファンならハハーンときますよね、そうです中村宏画伯のイラストレーションなんです。セーラー服と機関車、あまりにベタな取りあわせ。でも、好きですよ、僕は。コンテンツには、「特集 血をあびるダンディズム」とあり、足立正生の「最新約聖書 ネゲブ砂漠の神」、若松孝二の「カンコクれぽーと 日本流血列島の記」という連載、「東亜の快楽構造をめぐって 姫か少年か!?」唐十郎と沼正三による対談が掲載されています。また、赤瀬川源平と南伸宏の「充血鬼マラキュラ」という傑作も。30年もたったので、そろそろ棺桶から三度目の復活をなさってもいいんではないでしょうか。

『ドラキュラ』創刊号 新樹書房 1973年
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