今年はじめての仕事。執筆に取り掛かる前の資料読み。事務所で新年会。だらだら飲んでしまって年賀状の返事すら書けなかった。

January 08, 2007

P-noとビル・ヴィオラの「 はつゆめ」

朝 ベーコンパン少し、マフィン少し、パンドゥミ、レタス、ハム、あんこ/コーヒー
昼 カップ麺(みそ)
夜 ラーメン(手づくり/焼き豚、ほうれん草、しなちく、ウズラの卵、海苔)、蒸し餃子、シュウマイ
晴れ

8時半起床。朝食。ミルゥの散歩は野川の河川敷。掃除。昼食のあと、クルマで二人を乗せてP-noへ。いつものコースを行くが、今日はあいにく成人式。世田谷市役所前に晴れ着姿の新成人がわんさか集っていた。着物は、全体に渋めが多いような気がした。いかにも華やかというのではなくて、しっとり落ち着いたがらをオシャレに着る。男性はスーツ姿がほとんどだが、数人小さな三つ編みでドレッド風。スーツには似合わないと思うけれど、昔じゃぜったいになかったスタイルだ。そんなんで、遅くなっててP-noには15分遅れ。二人を降ろして、事務所へ。郵便受けが大変なことになっていた。新聞がいけないのだ。年賀状と郵便物で口から飛び出しているほど。一昨日の雨で、新聞が数日分郵便ポストの下に落下していた。請求書が新聞にまざって、あやうく落としてしまうところだった。事務所へは多分今年一番乗りだ。年賀状を分類していたら時間になってしまった。クルマは事務所に置いてP-noへ歩いて行く。二人はカットの最中。今日は、まず頭を洗ってカットから。松本さんはみんなかけもち。息子さんがミラノに店を出した話を聞く。小さい店らしいが、繁盛している様子。現地の人と日本人が半々とか。かなり離れたところからもきているらしい。現地で発行している日本人向けの新聞に広告を出稿していた。その新聞の記事によると、イタリアは出生率が落ちる一方高齢化が急速に進む。離婚率が30パーセントと高く、脱税天国というところ以外は日本と極めて似た状況になっている。
バスで森美術館へ。「ビル・ヴィオラ: はつゆめ」展を見る。今日が最終日。会場に入ると、いきなり高さ4メートルのスクリーンの裏表に炎に包まれる男と水に打たれる男の映像。度肝を抜かれる。そのあと、高速度撮影により超スローモーションな映像作品が続く。1分間の映像を81分に引き伸ばした「Anima」、正面の何かに向かって縦に並んだ人々の視線が釘付けになる「Observance」、マニエリスムの画家ポントルモの作品「聖母のエリサベツ訪問」に着想を得たという、3人の女性の45秒間の出会いを10分間に引き伸ばした「The Greeting」。水に服を着たまま男が飛び込むシーンをスローモーションの5つの独立した映像にした「Five Angels for the Millennium」、19人の男女が立つところに突然ホースから噴射された大量の水が襲う「The Raft」など。どの作品も、ぼくの日頃の問題意識、時間と身体行為の関係性と重なるものばかりで、とても興味深かった。超スローモーションによる身体を写し取った映像は、原理的には知覚不可能な領域で発生するイベント。それを可視化するということはそれ自体バラドクスである。その反知覚的体験が引き起こす混乱と眩暈。まさに、ぼくの好むところだ。また、「Anima」や「The Greeting」は、人間の情動・感情というものが、行為とどのような仕組みで接続するか、その有り様を垣間見せてくれる作品だ。ある行為は、アナログ的に連続した行為の連続体であるとは限らない。その行為のはるかのちに表出する別種の行為系に引き継がれる行為を、いわば先取りして表れる時がある。行為の予機的待機という事態を見ることがあるのだ。これはここ何年かのぼくの仮説だった。それが、ビル・ヴィオラの映像によって、実際にこの目で確認することができた。

cauliflower at 23:35│Comments(0)TrackBack(0) イベント | ダイアリー

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

今年はじめての仕事。執筆に取り掛かる前の資料読み。事務所で新年会。だらだら飲んでしまって年賀状の返事すら書けなかった。