文字の入力というものがそもそも苦手なのだ。電気屋から扇風機が消えた日。

August 24, 2007

町の中をさまようお芝居を観る。

朝 パン、レタス、ハム、メープルシロップ/コーヒー(P)
昼 チャーハン、サラダ、中華スープ
夜 海苔ラーメン(博多天神豚骨)
晴れ、曇り、しかし、暑い
7時起床。朝食。娘がバイト。妻がスイミングなのでミルゥの散歩。新しい首輪はゴッツくて、いよいよおっさんや。事務所についてメールを拒否されたと嘆く女性に返事を書くと、こっちも拒否された。サーバーが間引いてるのでないかな。ケータイに返事。渋谷の写真にキャプション。S藤さんがスクリーン・ショットの応用について聞いてきた。必要な画面のみを撮る方法を伝授する。ていうか、ガイドブックのコピーをわたす。Windowsでもできて、しかもMacよりも簡単。初三郎の校正が届く。まだまだ打ち誤りがあった。もう、ぜったいにやらないことにする。サーベイの写真選択。capはどうしようかと思ったけれど、点数が多いので、このままにする。災害時の写真選択とcap。あんちゃんからイラスト修正およびボツのリストをもらう。8時45分に駒場アゴラへ。今日は商店街で盆踊り。クルマ1台やっと通れるような商店街に老若男女がたくさん集まっている。浴衣姿も多い。お店の前にで焼きそばを売っていたり綿飴や金魚すくいの屋台が出ている。受付開始すると、サロンのような場所のテーブルの前にいた青年が主宰者だということがわかった。案内用のフライヤーのはいったビニール袋をもらう。それを次回持参すれば、200円で入れる。キャンセル待ちも加えてたぶん13人の参加者。女優M井美樹さんのあいさつのあと、さっそく商店街に繰り出す。お祭りは終わったばかり。まだ、余韻の残る商店街では、人々が思い思いに楽しんでいる。M井嬢の話がゆっくりと始まる。彼女の生まれは京都。24日は、ちょうど地蔵盆の日。京都の町にはそこかしこにお地蔵さんがあって、子供の頃によくお地蔵さんにお参りしたという。駒場にはそんなに多くのお地蔵さんはないけれど、同じくらいの消火器がある。こんなに消火器が置いてある町は珍しいらしい。なぜそんなにたくさんあるかというと、じつは、駒場は大火事に見舞われたことがあるからだ。駒場1丁目で1998年に発生した火災。22棟が被災、10棟が全焼という大火災だった。そんな話をしている時に、よく見ると消火器にお参りをする女性がいるではないか。そう、すでに芝居が始まっていたのだ。そんな話を続けながら商店街の裏側の細い路地を進む。この路地、じつは目黒川の支流の一つ空川(駒場野公園と東京大学駒場キャンパス構内の池を源とする)を暗渠にしてできた道。人一人歩くのがやっとのような路地が緩く蛇行してどこまでも続いている。途中から階段を上っていくと、見晴らしのよい場所に出る。真向かいに京王井の頭線が見える。駒場という町は、井の頭線と東大駒場と今立っている1丁目の間の谷の部分、つまり空川にそって開かれた土地だったのだ。M井嬢は、その火事の出火元が丙午のはばあのうちだったことを明す。この丙午のはばあは、暗渠になる前の空川にかかる敷板をよく歩いていたらしい。そしてきまってその時宮沢賢治の「星めぐりの歌」を口ずさんでいたという。そして、M井嬢は駒場保育園の前でその「星めぐりの歌」を歌ったのだった。透き通るような、とてもきれいな声だった。わわわれは再び引き返し、火災現場跡の斜面地につくられた防災公園横の階段にたどりつく。ここでまた、M井嬢扮するは丙午のはばあの寸劇。着物を着た青年が差し出すロウソクを受け取り、その後をついていく。ちょうど井の頭線のガード下にでると、今度は獅子舞。そして、その獅子に促されて気がつくとアゴラ劇場に着いていた。ちょうど一時間のお散歩。町こそが物語であり、物語は町から始まる。それを改めて確信した。帰宅後は、WOWOWのFRF特集を見る。

cauliflower at 23:20│Comments(0)TrackBack(0) ダイアリー | アート

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