格闘技をこの歳になってやるなんて、僕には考えられないこと。なのに先生ったら…。起伏のある土地は、歩いていても面白い。まさに、道が、路地がアフォードする。

June 22, 2010

本屋の達人に感服。それで取材もうまくいったのかもしれない。

朝 パンドゥミ、レタス、ハムエッグ/コーヒー(カメルーン)
昼 先付、椀盛り、お造り、鉢肴、煮物、留肴、食事、水菓子
夜 ほっけ塩焼き、馬刺し、焼き鳥盛り合わせ/生ビール
曇り
6時50分起床。朝食。ニャンの世話。洗濯し母に乾燥機をお願いする。事務所についてメールや事務処理。12時30分にkeioplazaのフロントでkiyotaさんと待ち合わせ。しばらく待っているとitoさんからwatanabe先生が直接「sojuan」にいらしたというtel。先生は、「ここは以前satoさんとbunshunの対談の後来たとこですね」と。そう、しかも部屋も同じ。四人でランチ。といっても、ディナーといってもいいような内容。お品書きをもらってくればよかった。どの料理も、創作系、にもかかわらずいたずらに奇をてらったものではなく、どれもすばらしい。料理長の自信がうかがえる。トマトをくりぬいて、そのなかにジュンサイと野菜を盛り付けたサラダ風の先付、夏野菜の煮物、焼き魚を野菜の上に高く盛り付けたり。きわめつけは、ジャガイモのムース。原稿依頼にきて、こんな贅沢をしていいのでしょうか。本題の依頼は、kiyotaさんから。来年1月から12回の連載。歌舞伎を中心に新劇も取り込んで、芝居とたばこのかかわりについて。もちろん、先生は引き受けてくれて原稿10枚、前々月の15日という締め切りも守りますと確約。薄謝の稿料も、文句なくオーケーと。8月中に、12回分のプロットをつくって送ってくれるとのこと。つなぎ役の僕の仕事はとりあえず完了。いったん別れて、僕は三越のjunkudoへ。ここでびっくりするような体験をする。僕は、ある専門書の紹介文の載ったコピーをもって、店内検索用のPCの前で、自分の番を待っていた。すると、女性店員がつかつかとやってきて、「何かお探しですか」というので、「ええ、この本なんですが」とそのコピー(表紙の図版の入った)を一瞬見せる。すると「ちょっとお待ち下さい」というが早いか、書架の方に飛んでいった。ぼくはてっきり、検索をするために、別の部署にいったかあるいは別の店員を呼びにいったのだと思って待っていた。しかし、すぐにもどってこない。「なんだよ、それならPCで調べるよ」と再び、もうだれも見ていない画面に向かおうとすると、その女性が早足でやってきて、「これですね」と僕の手元にその探している本を差し出したのだ。「お〜!!これ、これ、よくわかりましたね」と驚くと、彼女は微笑んで、また書架の方へ戻って行った。これには、本当に驚いた。彼女は、その本の表紙の写っているコピーを一瞬(瞬きぐらい)ちらっとみただけですよ、しかも、「1Q84」とかじゃなくて、ものすごく地味な専門書。学際的な論文集なので、分類だって社会、人文、工学にまたがるようようなもので、どこにおいてあるかにわかにはわかりにくい。それを、瞬く間にピンポイントで探し出してきたのである。本屋の達人、職人的仕事師である。
その本をもって、JR総武線の各駅停車千葉行きに乗り込む。すぐに居眠り。眼がさめても、まだ錦糸町。その本をとりだしてichikawa先生の論文に眼をとおす。目的地西千葉駅まで約一時間じっくり読めた。まだ1時間以上あるので、取材メモを作る。17時40分に南門でクライアントの二人と待ち合わせ。カメラマンとanchanは研究室ちかくですでに待っていた。大勢でichikawa先生の研究室。HPのポートレイトのようなマッドサイエンティスト的風貌ではなく、やさしいおにいさんという感じ。伺いたいことを、要領よく整理しながら、じつにわかりやすく説明してくれた。リズムの重要性を再認識する。帰りに、クライアントの二人と居酒屋でいっぱいやって帰宅。事務所によって、彼の君とやり取り。妻とは、母の容態について。なんとうれしいことに、いい方向に向かい始めたとのこと。家族を呼んだ方がいいとさえいわれてのに、快復の兆しが見えてきた。まったくWatanabeHはわからないところだ。

cauliflower at 23:59│Comments(0)TrackBack(0)

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格闘技をこの歳になってやるなんて、僕には考えられないこと。なのに先生ったら…。起伏のある土地は、歩いていても面白い。まさに、道が、路地がアフォードする。