Think of One『CHUVA EM PO』2004Sten Getz Joao Gilberto『Getz Gilberto/』1963

September 05, 2004

佳村萠『うさぎのくらし』2004

佳村萠さんの始めてのオリジナル・ソロ・アルバム。鬼怒無月さんと勝井祐二さんのユニットpere-furuが音づくりに全面的に協力しています。strange music pageの菅原さんがHPで書いていましたが、この三人の出会いはほんとに奇蹟といっても言い過ぎではありません。その音楽をいったいなんと形容したらいいのでしょうか。アコースティックだけれど不思議な電気の音をもっています。いっけん内省的な歌詞に見えて、言葉の一つひとつはものすごくアグレッシヴで、力への意志すら感じます。メロディのある歌の間に挟まれる奇妙な一人称の会話。タイトル曲になっている「うさぎのくらし」では、「はい、はい」と自分の問い掛けにうなずいたりします。「この世の天国」では、「それはまるで天国でしょう/あの世には無くて/この世だけにある/そこはまるで天国でしょう」と一人言のように静かに話します。いったい誰に話しかけているのでしょうか。ほんとうのことを言うと、ポエトリー・リーディングはあまり好きではありません。でも、佳村萠さんのそれは、まるでささやきのようで、すっかり魅了されてしまいました。詩というのでもなく、声というのでもなく、おそらくそれを「うた」というのかもしれない、なんて偉そうに思ってもみたりして。
アルバム発売を記念して、佳村萠さんはライブをやりました。はにかみながら、でも自信に溢れたその声の向こうに、ぼくは、はっきり「うた」を聴き取りました。今度こそ、佳村萠さんの映画を見るぞ。
佳村萌.jpg

cauliflower at 23:08│Comments(0)TrackBack(0) アコースティック 

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